お魚の話

新コーナーお魚の話。きたろうとお魚のエピソードなど書いています。
以前、東京中日スポーツにて掲載されたものです。(全10話)

 サバの巻

東京での舞台の公演中、サバ鮨を差し入れてもらったことがある。昆布で巻かれた肉厚のサバは絶品。旨いものを贈られるとその人の人柄までしのばれて、味の感動とともに忘れがたい人になります。後にそれは京都の老舗「いずう」のサバ鮨と判明。わざわざ京都から持ってきてくれたのです。愛を表現するには食べ物だなとつくづく思いました。その方は男性ですが…。私も仕事でそのお店に行く機会があり、長年受け継がれた味へのこだわり、上質なサバを手に入れる方法と保存には脱帽しました。お値段は少々高めですが、サバを読んでいません。

 ところで、この「サバを読む」。普通に使っていましたが、どうしてこの言葉が生まれたのかは最近まで知りませんでした。サバはいたみやすいので、数をかぞえるとき急いで飛ばして数えて実数をごまかすことから来ているんだそうです。そんなの常識で知っていましたと言うお方、それでは「サバサバする」とはわかりますか?すっきりすることですね。どうしてサバなんでしょう。なぜ「サンマサンマする」とは言わないんでしょう。これは昔、サバを数えることをサバサバすると言って、ごまかされたほうがすっきりケチケチするより爽やかだという所からきているんです。…ゴメン、自分で考えました。私をサバいて!

東京中日スポーツ掲載


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